【Canva】印刷方法とプリント用データの作り方を徹底解説!

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Canvaで作成したデザインをきれいに印刷するにはどうするの?
印刷に必要なデータはどの保存形式にするべきかな?

Canvaで作成したデザインも印刷に適したサイズや保存形式にしないとせっかくの印刷物がぼやけたり、見切れたりしてしまうよ。
そうならないために入稿データの保存形式や、印刷デザインをいっしょに確認していこう!

Canvaで作成したデザインの印刷方法は全部で4つあります。

それぞれの方法にあるメリットデメリットを知って、自分に合った印刷方法を見つけましょう。

また印刷が失敗しないように、印刷に適した保存データの作成方法も徹底的に解説します!

Canvaのデザインを印刷する4つのオプション
  1. 自宅のプリンターで印刷
  2. ネット印刷通販会社に入稿
  3. コンビニプリント
  4. Canvaから提携印刷会社へ直接入稿

Canvaで作成した名刺やチラシを普段から印刷して使用している私が、Canvaのデザインを印刷する方法と印刷に適した保存データの作り方を詳しく解説するよ!

Canvaではさまざまなデザインを感覚的に誰でもおしゃれかつ簡単に作成することができます。

作ったチラシや名刺、ポストカードを印刷すればビジネスでもプライベートでもさまざまなシチュエーションで活用できるので、今回はCanvaのデザインを上手に印刷する方法を覚えていきましょう!

Canvaではこの記事で紹介しているデザイン以外にもさまざまなものを作成することができます。

いったいどんなデザインを作成することができるのかを»【Canva】無料でおしゃれなデザインが作れるツール徹底解説!の記事でくわしく解説をしていますのでぜひ参考にしてください!

目次

Canvaデザインの印刷方法と共通する保存形式

Canvaの印刷オプション
Canvaの印刷オプション

Canvaの印刷方法は大きく分けて以下の4つがあります。

  1. 自宅の家庭用プリンターで印刷する方法
  2. ネット印刷通販業者に入稿し印刷依頼する方法
  3. コンビニプリントで印刷する方法
  4. Canvaから直接印刷発注する方法

どんなものを印刷するのか、どのくらいの数量が欲しいのか、納品の速さなどによって自分に合ったものを選ぶと良いでしょう

また、Canvaで作成したデザインすべてが家庭用プリンターやコンビニのプリンターに対応できるわけでもないので、もし印刷をする予定でデザインをするのならあらかじめ、印刷可能なサイズやどんな印刷方法があるのかを確認してからデザインする方が効率がいいでしょう。

1.自宅で印刷

自宅で印刷をするメリットは、とにかくその場でデザインを印刷でき、すぐに使用が可能ということです。

印刷物の必要枚数が少ないときや、色数の少ないデザインなどなら手軽に自宅で印刷てもいいかもしれませんね!

しかし、印刷枚数が多いとそれなりに時間もかかりますし、フルカラーのプリントをしたいときはかえってコンビニやネットプリントの方が安くすみ、クオリティも高いことが多いです。

2.ネット印刷通販に入稿

ネットプリント業者に印刷を依頼するメリットは、とにかく入稿し納品されるまで何もする必要がないことと仕上がりが綺麗で、紙質や印刷方法にさまざまなバリエーションがあります。

さらに送料無料の業者も多く、印刷枚数が多いほど値段も下がる傾向にあります。

ですので印刷枚数が少ないととても割高になることがデメリットでしょう。

また、納品日も翌日から7営業日などで設定されていることが多く、早い納品であるほど割高で遅くてもOKな場合は安くなります。

印刷枚数が多く、納品までに時間に余裕がある方におすすめです。

3.コンビニプリント

コンビニプリントは自宅プリント同様、とにかく早いことと、印刷の仕上がりも家庭用プリンターに比べればいいことの方が多いです。

しかし残念なことに持ち込みの紙への印刷はできず、紙質もネットプリントに比べればバリエーションが少なくなります。

またコンビニプリントは印刷料金も1枚いくらの計算になりますので、ネットプリントのように注文が多いほど安くなるということもありませんので印刷枚数が多いときはネットプリントの方が安くなります。

4.Canvaで直接印刷発注

Canvaのデザインをダウンロードするタブの中から、Canvaが提携している印刷会社に直接発注することができます。

この印刷発注はCanvaパソコン版アプリでもスマホアプリのどちらからでも可能です。

Canvaから直接入稿するメリットはとにかくCanva内ですべて完結し注文が簡単であることと、納品物の出来が気に入らない場合の補償があます。

しかし、デメリットとしては納品日が5-8営業日と速達サービスがないことと、他のネットプリントよりも少し割高になってしまうことでしょう。

Canvaで印刷データをつくるときの基本的な保存形式

Canvaの印刷用データの保存形式
Canvaの印刷用データの保存形式

Canvaのデザインで印刷データを作成するときの保存形式と設定は以下の通りです。

  • PDF(印刷)の保存形式
  • トリムマークと塗り足しにチェック
  • CMYKを選択

ただし、自宅の家庭用プリンターで名刺を印刷する場合などに異なる場合があります。

PDF(印刷)

Canvaで作成したデザインの印刷用に適した保存形式は「PDF(印刷)」
Canvaで作成したデザインの印刷用に適した保存形式は「PDF(印刷)」

Canvaには「PDF(標準)」と「PDF(印刷)」の2つのPDFがありますが、印刷データには「PDF(印刷)」を選択しましょう。

PDFは印刷に適したフォーマットで、別の環境のパソコンでファイルをで開いてもレイアウトが崩れることなく高解像度で印刷することができます。

ネット印刷通販への入稿やコンビニプリントなど、おおむねPDF入稿ができるようになっています。

しかしネット入稿先によっては入稿規定が異なるものもあるかもしれませんので、入稿の際は必ず会社ごとの規定を確認しましょう。

トリムマークと塗り足し

「トリムマークと塗り足し」にチェック
「トリムマークと塗り足し」にチェック

「トリムマークと塗り足し」はCanvaでPDFの保存形式を選択すると追加表示される設定です。

Canvaで印刷用のデザインをダウンロードするときに「トリムマークと塗り足し」のチェックボックスにチェックをつけましょう。

トリムマークとは、仕上がりサイズに裁断する位置と、色の刷り位置を合わせるための上下左右、四隅にある目印で「トンボ」とも言います。

また塗り足しはフチなし印刷などの際にデザインを仕上がりサイズよりも大きく外側にはみ出させることです。

塗り足しにより印刷物を裁断した際に、少しズレが生じても余白が入り込むことはありません。

CMYKカラー

カラースペースで「CMYK」を選択
カラースペースで「CMYK」を選択

Canvaで「PDF(印刷)」の保存形式を選択すると「RGB」または「CMYK」を選択する項目が表示されます。

Canvaで印刷用のデータを作成するなら「CMYK」を選択しましょう。

RGB(光の三原色)とCMYK(色料の三原色)の違いのくわしい説明は割愛しますが以下のように使い分けをするとわかりやすいです。

  • RGB:パソコンやテレビなどのモニター上で使用する画像
  • CMYK:印刷用のデザイン

RGBカラーの方がより鮮明に色を表現でき、CMYKカラーだと印刷したときに少しくすんだ印象になります。

だとするとRGBで入稿した方がいいのでは?と思うかもしれませんが、ネット印刷通販やコンビニプリントにRGBカラーで作成したデータを持ち込んでもCMYKに変換されて印刷されます。

ただし、印刷会社によっては「ビビットカラー印刷」といって少し割高にはなりますがRGBのカラーモードでパソコンの画面上で見える色に近い状態で印刷をしてくれるところもあります。

ビビットカラー印刷で入稿をする場合は、「カラースペース」を「RGB」に設定して印刷データを作成しましょう。

印刷物に入れる文字の大きさは6pt以上にしよう

印刷用データに使用する文字の大きさは6pt以上
印刷用データに使用する文字の大きさは6pt以上

Canvaでテキストの大きさを自由に変更することが可能ですが、印刷用のデザインには6pt以上のフォントサイズにすることをおすすめします。

ネット印刷通販会社などでも文字が6ptよりも小さいと印刷時にかすれたり、文字が潰れてしまう可能性があるので6pt以上のサイズにすることを推奨しています。

もし、どうしても6ptよりも小さな文字を使用したい場合は自分でプリントして試してみるか高性能なプリントサービスを提供している会社に問い合わせをするなどしてみましょう。

PDFに埋め込みできなフォントに注意!

Canvaで作成する印刷用のデザインの多くにテキストをつかうことが多いと思います。

Canvaには2022年5月の段階で317種類もの日本語フォントがあるうち、以下の14種類のフォントの埋め込みができません。

Canvaで埋め込みできないフォント
Canvaで埋め込みできないフォント

「フォントがう埋め込まれたPDFファイル」は、別の環境のパソコンでフォントがインストールされていなくてもきちんと使用したフォントのとおり表示がされます。

しかし「フォントが埋め込まれていないPDFファイル」を別の環境のパソコンで開いた場合、テキストが別のテキストに置き換えられてしまったり、日本語を対応していないパソコンであれば文字化けしてしまいます。

Canvaで作成する印刷用のデータには通常PDFの保存形式を使用しますので、印刷用のデザインには上記の埋め込みできないフォントをつかわないようにしましょう!

Canvaの日本語フォントについて»【Canva】おしゃれな日本語フォントを紹介!おすすめの使い方!でさらにくわしく説明をしていますのでぜひ参考にしてください!

Canvaでチラシの印刷用データの作り方

Canvaのチラシのテンプレートをつかえば、簡単にチラシの印刷用データを作成することができます。

チラシは本日紹介をしている各印刷方法でのプリントや入稿が可能ですが、作成できるサイズは各自で異なるので、どのようなサイズでチラシを作成できるのかをまず確認していきましょう。

チラシの印刷方法別の対応サイズ

印刷方法により、対応できるチラシの印刷サイズが異なるので以下にまとめてみました。

●自宅で印刷:自宅のプリンターで対応可能な用紙サイズ
●Canvaに印刷入稿:A4, A5
●コンビニプリント:A3, A4, B4, B5
●印刷入稿(ラクスル/プリントパック/プリントネット):A3〜A7, B4〜B8

Canvaでデザインを作成する前にサイズの指定をしますので以下の用紙サイズ(mm)をぜひ参考にしてください。

  • A3 : 420×297
  • A4:297×210
  • A5:210×148
  • A6:148×105
  • A7:105×74
  • B4:364×257
  • B5:257×182
  • B6:182×128
  • B7:128×91
  • B8:91×64

なお、各社ともにカスタムサイズでのチラシの発注も可能ですので各社の注文可能な範囲を参考にしてください。

●ラクスル:45x45mm〜297x420mm
●プリントパック:45x45mm〜728x1030mm
●プリントネット:45x45mm〜1030x1456mm

自宅でのプリントは好きな用紙を使用可能ですので自由度が高いですね。

しかしその他の方法での印刷は対応できる用紙のサイズは異なりますので注意してください。

Canvaでチラシの印刷データを作成するポイント

Canvaのテンプレートをつかってチラシを作成してみましょう。

今回は最も一般的なA4サイズの「チラシ(縦)」を使用していきます。

Canvaのチラシのテンプレートを選択
Canvaのチラシのテンプレートを選択
  1. ホーム画面右上の「デザインを作成」をクリック
  2. 検索欄に「チラシ」と入力
    (このときにたくさんのタイプのチラシのテンプレートが表示されます。)
  3. リストの中から「チラシ(縦)」クリック

もし、必要なサイズが見つからなかったら「カスタムサイズ」をつかおう!

すると、A4サイズで縦型の編集画面が表示されます。

チラシテンプレートから好きなデザインを挿入
チラシテンプレートから好きなデザインを挿入

左側のテンプレートから好きなデザインを探し挿入し、画像やテキスト、色を変更してオリジナルのデザインに変換していきましょう。

また、デザインの周りに薄く点線が表示されています。

こちらは「塗り足し領域」で、印刷物を裁断するときにわずかなズレにより余白が出てしまうことを避けるために実際のデザインのサイズよりもはみ出させて印刷する部分です。

裁断で切れては困るデザインは塗り足し領域の点線の3mm以上内側にデザインする
裁断で切れては困るデザインは塗り足し領域の点線の3mm以上内側にデザインする

チラシのテンプレートでは最初から「塗り足し領域」の点線が表示されるようになっていますが、カスタムサイズで作成した場合などは表示されませんので、その場合は画面上部の「ファイル」の中の「塗り足し領域を表示する」をクリックしましょう。

また、印刷や印刷後の裁断でわずかにデザインがズレることは否めないので切れては困るテキストや写真、グラフィック素材などは塗り足し領域の点線の3mm以上内側に配置しましょう。

テンプレートから作成したオリジナルチラシ
テンプレートから作成したオリジナルチラシ

上記画面右のデザインは、元のチラシのデザインのレイアウトを参考にしながら背景色や文字、写真を変更したオリジナルのチラシデザインです!

Canvaではがきとポストカードの印刷用データの作り方

Canvaではがきの印刷用データをつくるときのポイントを押さえていきましょう。

  • 日本のはがきの規定サイズ:148×100mm
  • 海外のポストカードの規定サイズ:148×105mm

このように見ると、はがきとポストカードでサイズが異なるように見えますがネット印刷通販やコンビニプリントでは、ハガキもポストカードもどちらも148×100mmのサイズになりますので、サイズを間違えないようにしましょう!

以下で各印刷方法ごとにプリント可能なはがき、ポストカードの種類をわかりやすく表にしてみました。

日本のはがき・ポストカード(148×100mm)海外規定サイズのポストカード(148×105mm)
自宅で印刷
Canvaで印刷入稿テンプレートはあるが、印刷サービスはなし
コンビニプリント
※デザインサイズについては「コンビニプリントでは白フチなしの印刷ができない」を要チェックしてください。
×
ネット印刷通販(ラクスル/プリントパック/プリントネット)×
印刷方法ごとのはがき・ポストカードの対応サイズ

ネット印刷通販では官製はがきと私製はがきで印刷範囲が違う!

まず、官製はがきと私製はがきの違いは以下のとおりです。

  • 官製はがき:はじめから切手が印刷されているはがき
  • 私製はがき:自分で作成したり民間の会社が発行しているはがきで切手がついていないもの

多くのネット印刷通販では官製はがきを注文すると5mmのフチありの印刷のみ、私製はがきならフチなしの印刷が可能です。

これは私製はがきは大きな紙に印刷し後で裁断をするのに対し、官製はがきはすでに裁断されたものに印刷するからだね。
特に年賀状を印刷するときは気をつけよう!

官製はがきの白フチなし印刷は印刷会社によっては注文を受け付けているところもあります。

今回は大手ネット印刷通販会社の「ラクスル」「プリントパック」「プリントネット」を調査した結果を書きましたが、官製はがきの白フチなし印刷をしたい場合は自分で印刷するか、入稿可能な印刷会社を調べみましょう!

コンビニプリントでは白フチなしの印刷ができない

コンビニではがき・ポストカードの印刷をする場合、白フチなしの印刷が残念ながらできず、5mmほどの白フチが出てしまいます。

コンビニプリントで白フチありで印刷されたときのサンプル
コンビニプリントで白フチありで印刷されたときのサンプル

上記はCanvaで148×100mmでデザインしたものをコンビニプリントで印刷したときにどのように白縁がつくのかを表したサンプル画像です。

ここで注意したいのが、Canvaで148×100mmでデザインを作成してコンビニプリントをするとデザインが白フチの部分に当たるデザインが切り取られて印刷されてしまうことです。
なお、どのようにデザインが切り取られてしまうかはコンビニプリンターの種類にもよります。

せっかくのデザインが切り取られないように、コンビニプリントをする場合はCanvaで「91.8×139.8mm」のサイズではがき・ポストカードの印刷データを作成しましょう。

コンビニプリント用のデザインサイズをCanvaのカスタムサイズで作成する
コンビニプリント用のデザインサイズをCanvaのカスタムサイズで作成する

91.8×138.8mmのデザインサイズは白フチを除外した部分のサイズなので印刷で見切れてしまうことはありませんし、自動で引き伸ばされることもないので思い通りのサイズに仕上がります。

Canvaでポスターの印刷用データの作り方

Canvaのポスターのテンプレートをつかえば、簡単にポスターの印刷用データを作成することができます。

ポスターは本日紹介をしている各種印刷方法でのプリント、入稿が可能ですが作成できるサイズは各方法で異なるので、どのようなサイズでポスターを作成できるのかをまず確認していきましょう。

ポスターの印刷方法別の対応サイズ

印刷方法により、対応できるポスターの印刷サイズが異なるので以下の表にまとめてみました。

Canvaで入稿コンビニプリントラクスルプリントパックプリントネット
A0××
A1
A2
A3××
B0×××
B1××
B2×
B3×
B4×××
ビッグサイズ×××
A1短冊××
A2短冊××
B1短冊××××
B2短冊××
B3短冊××
選挙用ポスター①×××
選挙用ポスター②××
各印刷会社でポスターに対応している用紙のサイズ表

ポスターは使用用途別にサイズのバリエーションが多いです。

とくに、ネット印刷通販では大きなサイズや特殊な形のものが多く紙質も屋内用のものから屋外用のもの、オフセット印刷(インク)、オンデマンド印刷(レーザー)などたくさんチョイスがあります。

印刷方法や用紙サイズ、部数、納品期限で価格が変わりますので、ポスターを作成する場合は各サイトにアクセスして見積もりをとる方がいいでしょう。

以下はポスターの用紙サイズ(mm)です。

  • A0:841×1189
  • A1:594×841
  • A2:420×594
  • A3:297×420
  • B0:1030×1456
  • B1:728×1030
  • B2:515×728
  • B3:364×515
  • B4:257×364
  • ビッグサイズ:1030×1950
  • A1短冊:297×841
  • A2短冊:210×594
  • B1短冊:364×1030
  • B2短冊:257×728
  • B3短冊:182×515
  • 選挙ポスター①:300×420
  • 選挙ポスター②:400×420

Canvaでポスターデザインをする際の参考にしてください。

Canvaでポスターの印刷データを作成するポイント

Canvaでポスターをデザインするときの注意点
Canvaでポスターをデザインするときの注意点

また、Canvaでポスターをデザインするときもチラシのように「塗り足し領域を表示」してデザインするととても便利です。

ポスターデザイン作成の際は以下の点に特に注意しましょう。

  1. トリムマークと塗り足しをつける
  2. 切れてしまっては困まるテキストやグラフィックは仕上がりの位置よりも3mm以上内側に配置する

ポスターの編集方法も「Canvaでチラシの印刷データを作成するポイント」で紹介していることと同じなのでくわしくはそちらを参考にしてください。

Canvaでチケットの印刷用データの作り方

Canvaのチケットのテンプレートをつかえば、簡単にチケットの印刷用データを作成することができます。

チケットは残念ながらCanvaで入稿とコンビニプリントでの印刷はできませんが、多くのネット印刷通販会社で取り扱がりますの。

今回はラクスル、プリントパック、プリントネットでどのサイズでチケットを作成できるのか、Canvaでデザインを作成する際のサイズの注意点を確認していきましょう。

チケットのネット印刷通販会社別の対応サイズ

以下は各ネット印刷通販会社ごとのチケットの取り扱いとサイズを表にしたものです。

ラクスルプリントパックプリントネット
横型チケット印刷
170×54 mm
縦型チケット印刷
85×106 mm
6枚綴り印刷
55×192 mm
××
ナンバリングチケット
55×182mm
××
ネット印刷通販会社別のチケット印刷の取り扱いとサイズ

チケットにもいろいろな種類がありますが、今回はどのネット印刷通販会社にもあるオプションの「横型チケット(170×54mm)」のCanvaでの印刷データの作成方法を紹介します。

ここで1点注意しなければならないことがあります。

Canvaにはチケットのテンプレートがたくさんありますが、テンプレートのサイズは「8.5×2.8インチ」(215.9×71.12mm)に設定されていて日本のネット印刷通販会社で取り扱っているサイズと異なります。

ネット通販会社に入稿するデータをCanvaで作成したい場合は、ネット通販会社のチケットの規定のサイズに直さなければなりません。

以下でサイズはネット印刷通販会社のものでCanvaのテンプレートをつかってデザインする方法を説明します。

Canvaでチケットの印刷データを作成するポイント

以下で170×54mmの横型チケットをサンプルにCanvaで作成する手順を見ていきましょう。

まず最初にカスタムサイズでチケットのサイズを決定していきますので、以下の手順に従ってください。

Canvaでチケットを作成する手順①
Canvaでチケットを作成する手順①
  1. Canvaのホーム画面の右上にある「デザインを作成」をクリック
  2. でてきたタブの左下の「カスタムサイズ」をクリック
  3. 切り替わったタブの「幅」(170)と「高さ」(54)を入力する
  4. 単位を「mm」に設定する
  5. 「新しいデザインを作成」をクリック

すると170×54mmのサイズのデザイン編集画面が開きます。

Canvaでチケットを作成する手順②
Canvaでチケットを作成する手順②
  1. テンプレートの検索欄に「チケット」と入力
  2. 表示されたチケットテンプレートから好きなデザインを選び挿入する

テンプレートが挿入されたら好きな画像や文字、レイアウト、色などを変更して自分のオリジナルのチケットに仕上げましょう。

チケットデザインのサンプル表裏
チケットデザインのサンプル表裏

上記はCanvaのテンプレートを元に表、裏ともに作成したオリジナルチケットです。

「塗り足し領域」を表示させてあります。

チケットの編集のポイントも「Canvaでチラシの印刷データを作成するポイント」で紹介していることと同じなのでくわしくはそちらを参考にしてください。

Canvaのデザインを印刷が荒くなるときの対処法

Canvaで作成したデザインを印刷したら、なんだかぼやけていて画質が粗いんだ。なにか対処法はあるかな?

画質が粗くなってしまうのは解像度の問題だね。
「PDF(印刷)」の保存形式で保存をしているか、もう一度確認してみよう。

Canvaには以下のたくさんの保存形式があります。

  • JPG
  • PNG
  • PDF(標準)
  • PDF(印刷)
  • SVG *有料版のみ
  • MP4
  • GIF

印刷に適した解像度は300dpiが理想的です。

Canvaで解像度が300dpiを保てる保存方法は「PDF(印刷)」です。

印刷したら画像が荒くなってしまった場合の多くに「JPG」や「PNG」で保存をしていたから、ということがあります。

まずは画質が荒くなってしまった印刷データの保存形式が間違っていないか確かめましょう。

もし保存形式がPDFでなかった場合は再度Canvaの編集画面を開き「PDF(印刷)」でダウンロードし直してください。

Canvaで印刷データを作る方法をこの記事の「Canvaで印刷データをつくるときの保存形式」でくわしく説明をしていますのでぜひそちらで確認をしてください。

Canvaアプリから名刺を直接印刷発注する方法

Canvaアプリから名刺を直接発注するにはダウンロードタブの中のリンクで印刷オプションを選択し、支払いと同時に入稿をします。

もちろんデスクトップ版、スマホ版両方のCanvaアプリからも印刷を注文することが可能ですよ!

Canvaアプリから名刺を注文する場合、デザインは「名刺」のテンプレートから作成しましょう!
なぜならまったく別のサイズデザインを作成してしまうと、そのデザインがCanvaに名刺と読み込まれずにダウンロード画面に印刷へのリンクが表示されなくなるからです。

また、Canvaの名刺は「85×50mm」に設定されており、これは日本のスタンダードな名刺サイズ(91×55mm)とは異なりますので、注文する前にあらかじめ検討することをおすすめします。

以下はデスクトップ版Canvaでテンプレートから作成した名刺のダウンロード画面です。

ダウンロードタブに表示された「Canvaで印刷を注文」をクリック
ダウンロードタブに表示された「Canvaで印刷を注文」をクリック

ダウンロードタブの下部に「Canvaで印刷を注文」のリンクがありますので、そこから発注をすることが可能です。

また、以下はスマホ版Canvaアプリで作成した名刺のダウンロード画面です。

Canvaのスマホアプリで名刺を入稿する方法
Canvaのスマホアプリで名刺を入稿する方法

画面右上の「↑」をタップすると出てくるオプションの中に「名刺を印刷する」というボタンが表示されますのでタップし、注文を開始することができます。

Canvaアプリで名刺を発注する方法を»【Canva】アプリから名刺を印刷発注!パソコン版もスマホ版も簡単!の記事でくわしく紹介をしていますのでぜひ参考にしてください!

Canvaで作成した名刺をコンビニ印刷する方法

Canvaで作成した名刺をコンビニのプリンターで印刷するには「マイ名刺」というアプリをつかうと便利です。

マイ名刺にCanvaで作成した名刺のデザインを登録し、コンビニプリントの認証コードを発行すれば全国各地の所定のコンビニで印刷することが可能です。

マイ名刺が印刷可能なコンビニ
  • セブンイレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート
  • ポプラ
  • ミニストップ
  • デイリーヤマザキ
セブンイレブンのコピー機のモニターで「プリント」を選択
セブンイレブンのコピー機のモニターで「プリント」を選択

実際にセブンイレブンとローソンでCanvaで作成した名刺を印刷検証し、Canvaの印刷データの作成方法からコンビニプリントの操作方法、実際に印刷した名刺のレビューを»Canvaでデザインした名刺を【コンビニで印刷】する方法!の記事でくわしくまとめましたのでぜひ参考にしてください!

Canvaで作成した名刺をラクスルで印刷発注する方法

Canvaで作成した名刺をラクスルなどのネット印刷通販会社で発注をすることもできます。

ラクスルでCanvaで作った名刺デザインを発注するときのポイントは、ラクスルで取り扱いのある名刺サイズに合わせてCnavaのデザインを作成することです。

  1. 通常サイズ:91×55mm
  2. 欧米サイズ:89×51mm
  3. 小型サイズ:85×49mm
通常サイズの名刺の印刷料金表
通常サイズの名刺の印刷料金表

ラクスルの名刺の印刷オプションを設定すると料金表が表示されますので、そこから印刷部数と出荷日を選択し、入稿、決済という流れになります。

営業日と出荷日の説明
営業日と出荷日の説明

出荷日が遅くなるほど、印刷部数が多いほど値段も割安になります。

ラクスルに入稿するのに最適な名刺のサイズや印刷データの作成方法から、出荷日の細かい説明や発注のしかたを»Canvaで作成した名刺とチラシをネット印刷業者【ラクスル】に入稿!の記事で徹底解説していますのでぜひ参考にしてください!

Canvaで作成した名刺を自宅で印刷する方法

Canvaで作成した名刺デザインを名刺用紙に家庭用プリンターで印刷することもできます。

名刺用紙はA-oneなどのラベル専門の会社やダイソーやセリアなどの100円ショップで買えるものまでさまざまです。

各社ともに名刺用紙ごとに専用のテンプレートを用意していますので、ダウンロードした名刺テンプレートにCanvaのデザインを当てはめて印刷データを作成していきます。

記事のサンプルで使用するA-one社の名刺用紙/品番:51861E
記事のサンプルで使用するA-one社の名刺用紙/品番:51861E
「印刷へ」をクリック
「印刷へ」をクリック

上記はA-one社の提供する「ラベル屋さん」という無料のソフトをつかって作った名刺の印刷用データです。

しかし自宅で印刷する際のCanvaで作成する名刺データは、各社ごとの名刺用紙の大きさと同じサイズで作成が必要であるのと、各社ごとにテンプレートに挿入できるデータのフォーマットが変わってきますので注意しなければなりません。

Canvaの名刺デザインを自宅で印刷するために必要な保存形式や名刺テンプレートの使い方、スマホ・iPadのデータを家庭用プリンターに接続して印刷する方法を»【Canva】自宅で名刺を印刷しよう!スマホとiPadからも可能!の記事でくわしく解説をしていますのでぜひ参考にしてください!

Canva・コンビニプリント・ネット印刷通販の印刷にかかる料金を比較

さまざまな印刷方法やサービスがありますが、それぞれいったい印刷料金はいくらかかるのでしょうか。

Canvaの入稿、コンビニプリント、ネット印刷通販(ラクスル、プリントパック、プリントネット)それぞれで以下のものを印刷したときにかかる料金を比較してみましょう。

  • 名刺100部
  • 片面カラー印刷
  • 光沢紙

なお、ネット印刷通販の出荷日は1営業日後に設定します。

入稿先印刷料金備考
Canva3,000円送料無料/納品は5-8営業日
または追加料金¥3,250で速達納品(2-3営業日)あり
コンビニプリント4,000円
(10枚/400円)
即日印刷可能
材質がペラペラでいまいちというレビューが多い
自分で裁断する必要がある
ラクスル1,297円+送料送料はメール便242円、宅配便550円
プリントパック1,090円送料無料
プリントネット1,690円送料無料
各印刷会社または方法ごとの名刺100部の印刷料金

Canvaで入稿をするのはダウンロード画面からそのままできるのでとても便利ですが、出荷日を5営業日以上早めることはできず、また値段も高いです。

各印刷会社または方法ごとの名刺100部の印刷料金を見比べてみると、とにかく早く名刺が欲しい場合はコンビニプリントが便利です。

しかしコンビニプリントは料金が一番高い上に材質があまり良くないのが難点ですので、とりあえず今必要な分だけ(たとえば10枚など)を印刷し、残りは翌日出荷をしてくれるようなネット印刷通販に発注などをするとよさそうです。

時間に余裕があれば、出荷日を遅く設定するほどネット印刷通販は印刷料金が安くなります。

自分の用途に合った方法でかしこく印刷していきましょう!

Canvaのデザインを印刷するなら「PDF(印刷)」の形式でダウンロードしよう!

Canvaで作成したデザインを、自宅、コンビニプリント、ネット印刷通販、Canvaに直接入稿の4つの方法それぞれで印刷することができました!

しかし印刷物ごとに対応できるサイズなどがあるので、たとえばハガキなら148×100mmなど指定されたサイズでデザインを作成する必要があります。

またCanvaのデザインを印刷するためには、印刷に適したデータをダウンロードしなくてはなりません。

ここで印刷に適したCanvaの保存形式を以下で確認しましょう。

おさらい
  • ファイルの形式は「PDF(印刷)」を選択する
  • 「トリムマークと塗り足し」にチェックをする
  • カラースペースで「CMYK」を選択する

Canvaで作成したデザインを印刷すれば、プライベートでもビジネスでもさまざまなシーンで活用することができます。

納期や値段、クオリティもどの印刷方法を選択するのかによりまったく変わってきますので、自分に合った印刷方法を見つけてくださいね!

Canvaで作成したデザインの商用利用ももちろん認められています。

ビジネスシーンでどのようにデザインが活用できるのかを»【Canva】商用利用OK!ルールを守って正しく使おう!の記事でくわしくまとめてありますのでぜひ参考にしてくださいね!

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